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◇理科実験、まち探検、経済教育… 子どもの放課後を変える試みが始まっている。狙いは「生活力」の養成。経済教育や理科実験、体験型の学びの場を、企業やNPOが提供する動きが目立っている。 理科実験をカリキュラムに取り入れ、生物に触れるチャンスを作っているのは学習塾の「ファインズ・グループ」(東京都国分寺市)だ。 きっかけは、代表の中野耕治さんが「魚や泥に触って遊んだ経験のない子がいる」と痛感したことだ。知り合いの子が動かなくなったカブトムシを見て「電池はどこ?」と言うのも耳にした。小3・小4で月に3回、小5と小6は月1回、てんびん作りやフナやカエルの解剖に挑戦する。 東京都台東区にあるNPO「CANVAS」には、木曜日の放課後になると近所の小学生が集ってくる。江戸の下町情緒が残る「谷根千(やねせん)地域」(谷中、根津、千駄木)の商店などを取材して、ブログなどで発信するためだ。 低学年も高学年も一緒に取材先への質問を考え、カメラやメモ帳を持って町を歩く。 CANVASは地域で子どもが学び、育つことを目指し、港区から、古くからのコミュニティー意識が残る台東区池之端に本拠を移した。07年に「キッズ地域情報発信基地局」と名づけた取り組みを始め、07年度は延べ140人が参加した。参加費は各回500円。 副理事長の石戸奈々子さんは「誰でも情報を発信できる時代なので、自分で素材を集め発信する力を身につけてほしい。地元を見直すことにもつながり、他人の写真をブログに載せる時は許可を取るなどのモラルも学べる」と話す。 □ 東京都板橋区にある民間の学童保育「キッズベースキャンプ本蓮沼」。キッズコーチが「好きなものを書いてね」と呼びかけた。小学校1、2年生12人が「カブトムシ」「プール」「(ニンテンドー)DS」と書き始めた。コーチは幼稚園教諭や保育士などの資格を持つ若者たちだ。 「算数」に関係する仕事を考えた時は「時計屋さん」「先生」と元気に声が上がったが、続かない。コーチが「DSはどこで買ったの?」「プールにはどんな人がいた?」と声をかけ、ゲーム機を売る人、プールの監視員など、関連した仕事を思いつくよう促した。 キッズベースキャンプ(東京都世田谷区)は今年6月、社会や経済の仕組みを身近に感じてもらうため、小学1・2年生向けの経済教育も始めた。流通の仕組みを紙芝居で学んだり、模擬店で売り買いを体験したりする1年間のプログラム。東京、神奈川の9カ所で実施している。 本蓮沼店に小学3年生の娘(8)を通わせる板橋区内の母親(36)は「(好きなものから仕事へと)話が広がっていく。仕事について親の価値観だけではなく、コーチや友達の考えに触れる機会ができていい」と話す。 放課後の子どもを預かる「学童保育」は月4万2000円(週5日)。「生きるための経験を積む遊び場が地域にない」という島根太郎社長の考えから始まった。ボランティアで町のごみ拾いをしたり、かしわ餅や月見団子など伝統行事にかかわる食べ物を作る、など多彩なプログラムを用意している。 |
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